「いい質問」が人を動かす

「いい質問」が人を動かすposted with ヨメレバ谷原 誠 文響社 2016-09-28AmazonKindle楽天ブックス楽天kobo満足度★★★付箋数:24 弁護士 「この商品がなぜ評判がよいのか、 証人は知っていますか?」 相手弁護士「異議あり!誤誘導質問です。 この商品が評判がよいことは証明 されていません。それ自体が本件裁判 の争点となっているものです」最初の弁護士がした質問は、「誤誘導質問」と言って、裁判では禁止されています。質問の前提に誤った事実を挿入することによって、自分の意図した証言を引き出そうとするものだからです。この質問では、商品の評判がよいことが前提になって質問が組み立てられています。もし、証人が「はい」と答えれば、当然商品の評判がよいことになります。また、「いいえ」と答えても、「商品の評判はよいが、証人はその理由を知らないだけだ」という結論になります。誤誘導質問は、裁判では禁止されていますが、実生活では禁止されていません。うまく使えば、知らない間に相手を肯定させられる禁断のテクニックです。例えば、弁護士が債権回収を行う場合は、次のように使っているようです。 「300万円支払ってもらうことになりますが、 すぐ払えますか、それとも1週間くらい 待ちますか?」 「ちょ、ちょっと無理です。色々相談しないと」 「しかし、とにかく今すぐいくらかでも 払ってもらわないといけないんですが、 10万円にしますか、それとも20万円可能ですか?」 「では10万円でお願いします」 「それと、先送りになるからには
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