「鉄条網の世界史」石 弘之 石 紀美子

ビジネス書の書評と感想

【私の評価】★★★★☆(80点)

■鉄条網の技術的な歴史かと思って
 手にしましたが、
 鉄条網を切り口にした
 人間の分断と争いの歴史でした。

 アメリカで農牧場を囲うために
 発明された鉄条網は農業だけでなく
 戦場や収容所で使われるようになります。

 アメリカの鉄条網で囲われた農牧場は、
 機械化された農業とともに
 アメリカの土壌を破壊していることを
 警告しています。

・アリゾナ州・・ドライブすると、
 約10キロごとに「砂塵に注意。速度を落とせ」
 という道路標識が立っている・・・
 「農民が1ブッシェルのトウモロコシを
 収穫するたびに、2ブッシェルの表土を
 失っていく」といわれるほどの
 激しい流出がつづく(p66)

■西欧の近代史における躍進は、
 先住民の虐殺と植民地による経済支配が
 源であったことがわかります。

 力のあるものが弱いものを
 支配してきました。
 アメリカでのインディアン虐殺。
 オーストラリアでの、先住民同化政策。
 各国の強制収容所。

 タスマニアの先住民は、収容所や
 離島に強制移住させられ、
 19世紀に絶滅しています。

・タスマニア島では1804年以降、先住民と
 欧州人の衝突が激しくなり、先住民は
 一方的に虐殺され懸賞金がかけられ
 捕まえられて、危険な獣のように収容所に
 閉じ込められた・・フリンダーズ諸島に
 移住させられた・・・1876年には最後の
 女性が息を引き取ってタスマニア島の
 先住民は根絶された(p255)

■世界はどんどん進歩していますが、
 いまだ地域紛争もあり

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