宝塚雪組「ファントム」

小説の書評と感想
●2019年2月9日宝塚雪組公演三井住友VISAカードミュージカル「ファントム」(東京宝塚劇場)出演:望海風斗 真彩希帆 彩風咲奈 彩凪翔 朝美絢 舞咲りん 朝月希和 永久輝せあ東京宝塚劇場で「ファントム」を観ました。宙組での初演以来、今回の雪組が4回目の上演なんだそうです。なんといっても望海風斗、真彩希帆のトップコンビが抜群の歌うまなので、とても楽しみにしていました。その望海エリックの歌、圧巻でした。幕開きからなんのストレスもなく歌を聴いていられるなんて、こんなにすごいことなんだと改めて思いました。そして真彩クリスティーヌの声がとても綺麗で。「彼女は美しい声をしている」というセリフが何度も出てきますが、エリックの彼女への愛の動機がそのことと分かち難く結びついていることを考えても、二人の歌唱力は物語に説得力を与えていたと思います。歌だけでなく、いろんな部分で今回の「ファントム」は観ていて腑に落ちる作品になってました。たとえばエリックの造形。望海エリックはひたすら純粋で、心の優しいエリックでした。ここで怒りが前面に出てくるエリックもありだとは思うのですが、詩を愛し、美しいものに惹かれる優しい青年だからこそ、クリスティーヌを愛し、自分への禁を恐らく破ってまでクリスティーヌ、ひいては世界に関わろうとしたのだと思います。しかし世界に彼の居場所はなく、唯一望みをかけたクリスティーヌにまで存在を否定されたようにエリックが感じたのは想像に難くありません。クリスティーヌが逃げ去った時のエリックの心情を思うと涙が出ます。真彩クリスティーヌは、初演時の花總クリスティーヌのように考え深げな造形ではな

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