『オスとメスはどちらが得か?』モテるためには命をかけて戦う

書評総合



オスとメスはどちらが得か?(祥伝社新書)

作者:稲垣 栄洋
出版社:祥伝社
発売日:2016-12-02











「どうして、男の子と女の子がいるの?」ラジオ番組に投げかけられた子供の素朴な質問から本書は始まる。 この他愛ないが本質的な質問に専門家は困惑しながら、「X染色体とY染色体」の話を持ち出すしかなかった。一生懸命、質問者の幼稚園児に説明を試みるが、到底理解できるはずもない。
気まずい雰囲気で終わるかと思ったその時、アシスタントのお姉さんが「○○君は、男の子だけで遊ぶのと、男の子と女の子で遊ぶのは、どちらが楽しいかな?」と問いかけると、男の子は「男の子と女の子で遊ぶほうが楽しい」と答えた。「男の子と女の子がいるほうが楽しい」 とても単純な答えだが、これこそが生物にオスとメスがいる理由なのだ。
本書は、言われてみれば誰もが疑問に思う「オスとメスがいる不思議」を生物学のトピックを織り交ぜながら、わかりやすく説明している。なぜ、生物は遺伝子の多様性を求めるのか? なぜ、生物はオスとメスの2種類に分かれたのか? なぜ、モテる個体とそうでない個体が生まれたのか?
オスとメスをめぐる生存戦略は、限りなく奥深いテーマだ。 例えば異性の好み。生物学的には流行りに乗るのが主流と言えるだろう。何故なら生物にとってモテることと生きることは、ほぼ同義の意味を持つからだ。
もし、流行に逆らうタイプのメスがいたらどうなるだろうか。長い尾羽が好まれる鳥の種類の中に、たまたま尾羽の短いオスが好きな

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