春を背負って (文春文庫) 笹本稜平

小説の書評と感想
春を背負って (文春文庫)posted with ヨメレバ笹本 稜平 文藝春秋 2014-03-07 AmazonKindle7nethontoあらすじ本書より引用先端技術者としての仕事に挫折した長嶺亨は、山小屋を営む父の訃報に接し、脱サラをして後を継ぐことを決意する。そんな亨の小屋を訪れるのは、ホームレスのゴロさん、自殺願望のOL、妻を亡くした老クライマー……。 美しい自然に囲まれたその小屋には、悩める人々を再生する不思議な力があった。心癒される山岳小説の新境地。 読書感想読みどころ美しい奥秩父の山々、夏の訪れを告げるシャクナゲのお花畑、自然の魅力が盛りだくさんの小編連作。昨日まで他人同士であった人々の人生が山という特別な場所で交わるときに起こる感動を深く味わうことができる。都市部での生活や人間関係に疲れを感じてる人には最高の清涼剤になること間違いなし。季節によって姿を変える山の景色を堪能できる本作は山梨県と長野県の県境に位置する甲武信ヶ岳という山の近くにある山小屋が舞台の山岳小説である。東京で技術者として働いていた長嶺亨という青年が梓小屋という山小屋を経営していた父の訃報を機に後を継ぐこととなった。父に世話になったゴロさんという、シーズンオフは東京で浮浪者をやっているという風変わりな年配の男を相棒に、山小屋を訪れる人々とのふれあいの物語だ。春の山小屋を開けるところから一年を通じて奥秩父の自然と山小屋の様子が丁寧につづられており、目に浮かぶ自然の姿に胸がいっぱいになる。穏やかな花畑に彩られた景色、そして厳しい一面を見せる自然の色とりどりの姿は都会で生活する私のような者に

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