可笑しな、お菓子な、『おかしなパン』

書評総合



おかしなパン: 菓子パンをめぐる おかしくてためになる対談集

作者:池田 浩明
出版社:誠文堂新光社
発売日:2017-01-13













 「パンがなければお菓子を食べればいいじゃない!」


マリー・アントワネットが言ったとされる、この言葉は誰もが一度は耳にしたことがあるのではないだろうか。私はケーキを買ってきた翌日の朝に、この発言とともにケーキの写真をSNSに投稿している。ケーキを1個だけで買うのが恥ずかしく、見栄で2個買ってしまい、翌朝の朝食がケーキになるというパターンだ。
と雑談はさておき、食糧難に陥ったフランス国民に対してマリー・アントワネットがそう発言したことで、大顰蹙を買ったと世間では広まっている。しかしマリー・アントワネットがこのような発言をしたという記録はなく、この言葉の出典元はジャン・ジャック・ルソーの『告白録』の中に出てくる大公夫人の言葉なんだそうだ。
この言葉、和訳ではお菓子となっているが、正しくは「パンがなければブリオッシュを食べればいいじゃない」である。これはフランス語から英語に訳されたときに、ブリオッシュをケーキと訳し、そう訳されたものを和訳したことで、お菓子と訳されたようだ。ただブリオッシュと言われてもピンとこない人が大半だろう。私もこの本を読むまではそうだった。
ブリオッシュとは小麦粉、塩、パン酵母(イースト)、水という最低限の原材料で作られるパンに対し、水の代わりに牛乳を加え、バターと卵を多く使ったヴィエノワズ

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