『三省堂国語辞典のひみつ 辞書を編む現場から』三省堂国語辞典の行間 文庫解説 by サンキュータツオ

書評総合



三省堂国語辞典のひみつ
辞書を編む現場から (新潮文庫)

作者:飯間 浩明
出版社:新潮社
発売日:2017-01-28











本を読んで気になることのひとつに、その著者がどんなパーソナリティの人なのか、ということがあると思います。
飯間浩明先生は、テレビやラジオに出演されることも多いので、すでにご存じの方も多いかもしれませんが、ここでは私から見た飯間先生について述べたいと思います。
私は趣味で国語辞典を収集していることから、飯間浩明先生とは、国語辞典を扱ったテレビ番組やイベントを通じて何度かご一緒したことがあります。また、早稲田大学第一文学部の先輩でもあり、大学院にも共通の知人が何人かいるという、比較的近しい場所にいらっしゃる方でもあります。
文章から受ける印象としては、どんな用例でも出典を明らかにしたり、証拠と根拠を示して主張したり、さらにそれらのことをわかりやすく丁寧な表現で伝えることを心がけていらしたりと、学者らしさ、誠実さ、真面目さが伝わってきます。一方で、反論を恐れる学者が使いがちな、「かもしれない」「だと私は思う」などの表現は極力控えられていて、「です・ます」調を使用しながらも、力強く自信に満ちた表現が多い。
ここに私は、だれよりも証拠を集め、自分なりにその現象について考えたというプライドを感じます。回りくどい表現ではなく、「要するになにか」を伝える姿勢は、三省堂国語辞典だけではなく、飯間浩明という人の文章にも影響を与えているのかなと思います。
とはい

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