『非モテの品格 男にとって弱さとは何か』ルサンチマンを超えた先にあるもの

書評総合



非モテの品格 男にとって「弱さ」とは何か
(集英社新書)

作者:杉田 俊介
出版社:集英社
発売日:2016-10-14











タイトルを見て思わず手に取った。面白そうだと思ったのではない。憤慨したのだ。
はっきり言って私はモテない。メディアに出れば、ネットの掲示板には「ブス」という心無い言葉が流れる。だから、モテないことには一家言もっている。
だが、このタイトルには全く同調できなかった。
男はたとえ生まれ持った容姿に恵まれなくとも、筋肉をつけ、身なりに気を使い、学歴や財力、権力、そして小粋なトークでもできれば、間違いなくモテるようになれるだろう。これら全ては後天的な努力で手にすることができるものばかりだ。努力が足りないだけなのに「弱さ」とは一体何事かと憤りながらページをめくった私は、後頭部を殴られるような衝撃を受けた。
「ふと、自殺した友人や知人たちの顔を、今でも思い出すことがある。」という書き出しから始まる冒頭には、社会の期待するマッチョな男性像に絡め取られ、声を上げることもできないまま死を選んでしまう男性たちの姿が克明に描かれていた。
どこまでもマッチョな男性へ努力し続けるべきという私のような考えこそが、多くの男性の心を殺してきたのだろうか。
著者はフリーター経験をもとに『フリーターにとって「自由」とは何か』(人文書院)を刊行したり、障害者ヘルパーに従事するなど異色の経歴をもった批評家だ。男性自身がもつ男性嫌悪、自殺、被害者意識、マジョリティーとしての痛みな

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