『超予測力 不確実な時代の先を読む10カ条』 一番大事なのはものの考え方

書評総合



超予測力:不確実な時代の先を読む10カ条 (ハヤカワ・ノンフィクション)

作者:フィリップ・E・ テトロック 翻訳:土方 奈美
出版社:早川書房
発売日:2016-10-21












今年のアメリカ大統領選挙で勝利するのは誰か? 豊洲新市場は来年3月までに開場する? 消費税は2019年10月に10%へ引き上げられるだろうか?
わたしたちはそうした事柄について日々自分なりの予測を立てている。「大統領選挙では間違いなくヒラリー・クリントンが勝利するだろうが、豊洲市場の開場にはおそらくもう少し時間がかかるだろう」という具合に。そうした予測がえてして場当たり的で、それほど正確なものでないことは、わたしたち自身もよく承知している。
だがそうだとしても、専門家の場合はどうだろう。それぞれの事柄に精通している専門家であれば、一般人とは比べものにならないほど正確な予測を立てることができるのではないだろうか。
著者のフィリップ・テトロックは、人々の予測について長年調査してきた研究者である。そんな彼をとくに有名にした研究がふたつある。ひとつは「専門家の政治予測」に関するもので、その研究から導かれた結論はしばしば次のように言い表される。

平均的な専門家の予測の正確さは、チンパンジーが投げるダーツとだいたい同じくらいである。

つまり、専門家がなす予測は、平均で見れば当てずっぽうとほとんど変わらない、というのである。テトロックは、政治と経済の専門家284名に協力を仰ぎ、合計2

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