O阪府潜入記録

小説の書評と感想
あれは、私がO阪府を旅していた時のことです。
一軒のホルモン焼き屋の屋台を見つけて入りました。
酒の飲めない私ですが、ホルモンは好きです。
ちなみに焼肉屋に入って最初に注文するのはタン塩です。
そこは、1串70円という破格の安さで販売していました。
白髪のおじさんがどす黒い鉄板の上でホルモンをジュージューと焼いています。
屋台の前には、仕事終わりの男性たちがビールを飲みながらホルモンを食べたりモツを食べたりしています。
私もホルモンやモツを注文し、胃袋に収めていきます。
「あんた、見かけん顔やな。どっから来たん?」と声をかけられました。
声のした方を見ると、色黒の中年男性でした。
ビールを左手、串に刺さったホルモンを右手に持っています。
ホルモンの美味しさに呆けていた私は、ついうっかりTokyoから来たと言ってしまいました。
しまった、と思った時にはもう遅かったです。
その男性は、Tokyo、という単語を聞いた瞬間、鋭い目つきに変わりました。
それどころか屋台の白髪の店主も、仲間と談笑していた客たちも、一斉にこちらに目を向けます。
そうです、ここはO阪府です。
うかつに「Tokyo」という単語を発してはいけない地域なのです。
O阪府にTokyo都民を入れてしまったと分かると、町中にひょうたんが掲げられ、O阪城は真っ赤に燃えあがる……かどうかは知りません。
しかし、O阪府民にとってTokyo都民は敵です。
敵であるTokyo都民がO阪府にいることに怒りを覚えていることに違いはありません。
自宅の庭に知らない人が勝

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