『日本の聖域 ザ・タブー 』 文庫解説 by 橋本 大二郎

書評総合



日本の聖域 ザ・タブー (新潮文庫)

作者:
出版社:新潮社
発売日:2016-10-28











わが家でも、「選択」を定期購読しているが、シリーズ「日本のサンクチュアリ」を毎回読んでいるわけではない。そこでこの機会に、改めて聖域に足を踏み込んでみると、自らの経験と照らして、思い当たる節のある聖域がいくつか目についた。いずれもしばらく前に書かれた記事だが、最近になって、それらの聖域には新しい動きが出ている。それは、何年かたったくらいでは、賞味期限の切れないようなテーマが、聖域の対象として選ばれてきた証だろう。
2016年の夏は、ネタ涸れを感じさせない夏だった。まずは、舛添前東京都知事の政治資金をめぐる問題で、ザル法と言われる政治資金規正法の網をくぐり抜けた舛添氏が、「違法性はないが不適切」という、世論の網に絡めとられて、辞任に追い込まれた。その後行われた都知事選挙で、突如脚光を浴びたのが、これまでは都民の目に触れることもなかった自民党東京都連で、ついには、「都連のドン」と呼ばれる人物にまで、都民の関心が向くことになった。
その自民党東京都連を、ブラックボックスと呼び、闇に埋もれた利権の構造を暴くと訴えて、見事知事の座を射止めたのが小池百合子氏だった。それを思うと、実に先見性のあるテーマ設定だったと感心をしながら、「自民党東京都連 党本部も手を出せぬ『利権の伏魔殿』」と題した記事を読んでみた。すると、聖域の広さに違いはあっても、その構造は、全国どこの自治体でもあまり変わりのな

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