『未来政府』と『経済学者 日本の最貧困地域に挑む』で知る民主主義の理想と現実

書評総合



未来政府

作者:ギャビン ニューサム 翻訳:稲継 裕昭
出版社:東洋経済新報社
発売日:2016-09-30













なぜ人と政府との関わりは希薄になったのか

元サンフランシスコ市長であり現カリフォルニア州副知事である著者ギャビン・ニューサムは、ずっと疑問に感じていた。SNSで頻繁にメッセージを発信し、ポケモンGoで何百キロも歩いてモンスターを追いかけるアクティブな人々が、なぜこれほどまでに政治に関心を示さないのか。2011年にロサンゼルスで行われた重要な教育・環境に関わる住民投票の投票率はわずか12%に過ぎなかったことを、ギャビンは当然のこととして受け流すことはできなかった。
無関心の原因は政府や政治家にある、とギャビンは考える。新たなテクノロジーが人々の生活を驚くべきスピードで変化させているのに、「現在の政府は1973年だったら最先端だったろうと思える機能しか備えて」おらず、市民の関心を十分に引きつける存在になっていない。本書は、そんな現状を変えるためにテクノロジーにできることについて、ギャビンが多くの起業家、政治家、技術者等と議論を闘わせた内容をまとめたものである。イェルプやツイッターの創業者から元大統領ビル・クリントンまで対談相手は多岐にわたり、新たな政府と市民の関わり方、果ては民主主義のあり方までもが示唆される。
イノベーションの発信地である米国においても政府が変化を嫌うということに変わりはない。車ごと拉致された大学生が犯人に気づかれることを

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