社長のテスト

小説の書評と感想
社長のテスト
山崎将志
2012年6月22日 1刷
日本経済新聞出版社
 
 
 
ある朝、電話でたたき起こされた西村健一。
 
電話の相手、社長秘書の澤井マキによると会社が火事になっているらしい。
 
会社はPCのデータ復旧サービスを生業とする中小企業。
 
顧客の大切なデータ・デバイスを預かる仕事である。
 
幸い全損は免れたものの、多くのデータがオジャンになってしまった。
 
こともあろうか、会社は保険に入っていない。
 
火事の原因は飲酒運転の自動車が会社に突っ込んだためということで、
 
法律上、顧客の損害については会社が責任を負う必要はない。
 
しかし、運転手も保険未加入だったため、何ら顧客への保証が出来ない状況に。
 
当然、顧客の不満は会社にぶつけられる。
 
顧客への説明、クレーム対応に追われる日々。
 
社長は金策を口実に逃げ回るばかりで、顧客対応に携わろうとしない。
 
そんな中、タチの悪いクレーマーが現れる。
 
自動販売機事業で財を成したベンチャー企業の社長、藤原基彦である。
 
無理難題を押し付け、何かと威圧的な態度で西村に迫る。
 
成金特有の嫌味な空気と理不尽な要求に辟易する西村。
 
しかし、藤原の放った一言で風向きが変わった。
 
「西村君、君、社長をやらないか」

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