リカーシブル

小説の書評と感想
リカーシブル
米澤穂信
2013年1月20日
新潮社
 
 
父親が会社の金を横領し、行方をくらました。
 
残された中学1年生の姉ハルカと小学3年生の弟サトル、そして母親は、周囲の目から逃れるように母親の故郷へと移住する。
 
街の中心部でもシャッターが目立ち、高速道路の誘致を真剣に夢見るような弱小地方都市。
 
そんな街で、父親の居ない寂しさ、母親の余所余所しい優しさ、まとわりつく弟の煩わしさを感じながら、ハルカは新しい生活をスタートさせる。
 
目立たず、隠れず、無難に。よそ者の自分がクラス内でのポジションをいかに確立するかに腐心するハルカ。
 
一方、この街で暮らすようになってから、サトルの様子がおかしくなり始めた。
 
知るはずのない過去を語り、未来を予言すれば、なぜか当たってしまう。
 
「偶然」だと切り捨てていたハルカだが、街に伝わる「タマナヒメ」の民話を耳にしたことで、思いが大きく揺らぐ。
 
サトルは、「タマナヒメ」なのかもしれない。
 
そして「タマナヒメ」が今も実在することを知り、この街に来て初めてできた友人・リンカ、社会科教師・三浦先生の手を借りながら、ハルカは「タマナヒメ」伝説を追い始める。
 
そうしてたどり着いた伝説の真相は、子供から大人への過渡期に差し掛かったばかりの少女に、どんな現実を突きつけるのか。
 
 
78点
 
一言で言えば、

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