「茨木のり子集 言の葉3」より

小説の書評と感想
 花神社「茨木のり子全詩集」(2013年2月・2刷)より、「茨木のり子集 言の葉3」の書き下ろし3編を紹介する。 今月14日の記事(←リンクしてあり)、「倚りかからず」に継ぐ。 原著は、2002年、筑摩書房・刊。 「言の葉」全3巻は、それまでの彼女の詩と散文の選集である。僕はかつて、単行本で3冊とも読んでいる。 今回は当時、書き下ろしの詩、3編のみの紹介である。 「球を蹴る人 ―N・Hに―」では、「それはすでに/彼が二十一歳の時にも放たれていた//「君が代はダサイから歌わない」/…//球を蹴る人は/静かに 的確に/言葉を蹴る人でもあった」と、サッカー選手の言葉を引いて、持論の国歌批判を提出している。 「行方不明の時間」では、行方不明の時間の必要を説きながら、末尾に孤独死を暗示するような数行があって驚く。夫が1975年に亡くなり、一人暮らしの年を重ねていた。 全詩集の順番でゆくと、この詩が生前の詩集で発表された、最後の1編となる。ただし彼女には、没後に刊行を望んでいたらしい詩集、「歳月」があり、この全詩集に収められている。フリー素材サイト「Pixabay」より、菊の1枚。

Source: 小説

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