王国 中村文則

小説の書評と感想

中村文則作品、掏摸(スリ)の兄弟作。→掏摸の感想記事   今作の主人公は女性です。前作が掏摸ー盗みーがテーマだとしたら、今作は娼婦ー売春ーがテーマの物語。そして塔ではなく、月が彼女を照らしています。2パーセントの誤差で、500円硬貨はきちんと届いたようです。良かった。すべてをあますことなく味わい尽くす……かの化け物はシリーズ ボスとなるのでしょうか?さらなる続編が出るなら読みたい。聖書などのウンチクを語りながら、冷酷なようで隙もある彼がわたしはけっこう好きです。隙と好きがかかっているみたいですが偶然です。 王国 [単行本]フロラリア、オルギア密儀、古代ローマで行われた娼婦たちの祭り。娼婦フリュネの白い腕。ハンガリーの血まみれエリザベート。アンゴラの女王ジンガ。女は美しさを求め、美しさは不幸を引き寄せる。美は強い芳香。幸せという蝶も、不幸という数多の虫も香りに惹かれる。ーお前の中に大丈夫、毒じゃないから食べてしまいたい?中に入れたい。中に。飲み込みなさい。毒じゃないから。男を食べる者にしてください女を食べる者にしてください子供を食べる者にしてください血をください人の血をください今夜それをください我が心、我が身体、我が魂を全て捧げよう 

Source: 小説

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