言ってはいけない

書評総合
本日は橘玲氏の
言ってはいけない
です。

本書はオビにある「不愉快な現実」という言葉にひかれて購入しました。

この世の中には、タブーが存在します。
例えば、政治家や芸能人など強いものをけなすのは良いが、
子ども、障害者、老人など弱者をけなしてはいけない。
一度ルールと定められたものは、理不尽でも従わなければならない。

このタブーに踏み込んでしまった時、いわゆる炎上という状態になり、
これでもか、というくらい袋叩きにあうことになります。
最近はだれでもネットを使うようになり、この傾向が顕著と思います。
だから、みんな思っていても言わない。
たとえ正しくても、言わないということになるのです。

しかし、著者はこのように言います。
憲法に表現の自由が定められているのは、ひとが嫌がる言論を
弾圧しようとした過去の反省によるものだ
確かにこれはその通りで、例えば昔、日本が戦争に突き進んでしまったのは、
「言えない」雰囲気を作ってしまったからに違いありません。
戦争はダメだ、と思っていた人はたくさんいたのです。
しかし、それをいったん口にだすと、社会から徹底的に叩かれ、
本当に殺害されてしまうことさえ、普通だったのです。
恐らく、著者は現代の雰囲気に、危うさを感じているのでしょう。
今は「平和」が暴力的に叫ばれていますが、
叫ぶものが「平和」なのか「戦争」なのかは紙一重です。
それが簡単に反転してしまうことは、歴史が示してくれます。
大事なのは、暴力的なパワーに対し、それを止められるようにすることです。
それが「表現の自由」の本質なのでしょう。

前置きが長

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