『ブックライフ自由自在 荒俣宏コレクション2 本の愛し方 人生の癒し方』(集英社) – 著者: 荒俣 宏 – 鹿島 茂による書評

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『ブックライフ自由自在 荒俣宏コレクション2 本の愛し方 人生の癒し方』(集英社)著者:荒俣 宏
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このたび、書評雑誌『BOOKMAN』に九年間にわたって連載されていた荒俣さん(いつものようにこう呼ばせてください)の『ブックライフ自由自在』が、ようやく一巻にまとめられた。この連載は荒俣さんが手に入れた稀覯本のことを感動をこめて語る部分もさることながら、そのために耐え忍んだ超人的禁欲生活が随所に描かれているので、本になる前から話題を呼んでいたものである。アラマタ伝説の多くはこのエッセイから生まれたといっても過言ではない(ALL REVIEWS事務局注:本書評執筆時期は1992年)。本を手にして、まずは腰巻のキャッチ・コピーに感じいった。いわく「本の探検者たちに捧ぐ! 明日は神田かロンドンか。珍本奇本を求めて幾星霜。ご存じ、本の怪物・荒俣宏が初めて語る、聞くも涙、語るも涙のブックライフ。ああ、今日もまた空しく日が暮れてゆく……」。まさに内容を語り切って間然するところがない。本書を手に取った読者で多少とも本に愛着を持つ人間なら、本当に、涙なしには全巻を読み通すことはできないだろう。荒俣さんは、本書の連載が始まった一九八三年九月の時点ですでに「肩に革カバン、両手にショッピング・バッグ」という定番スタイルを確立し、十五キロの古本を毎日運んで、「歩く宅急便」と異名を取っていたようだが、それでもまだこの頃には、天下の奇書、ショイヒツァーの『神聖自然学』をクォリッチのカタログに見つけて、「これだと約百五十万円ぐらいで

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