「なぜ日本は同じ過ちを繰り返すのか 太平洋戦争に学ぶ失敗の本質」松本 利秋

ビジネス書の書評と感想


【私の評価】★★★☆☆(78点)

要約と感想レビュー
 太平洋戦争は負け戦でしたので、日本軍は多くの失敗をしたことが明らかになっています。そうした失敗を個人の責任追及ではなく、なぜそのようなことになったのか、次回はどのようにすれば改善されるのか考えることは重要なことでしょう。まず、日本軍は失敗すると、反省せずに、隠してしまう傾向があったようです。

 例えば、ノモンハン事件敗戦の原因となった辻政信少佐は、東京の大本営参謀に栄転し、陸軍のガダルカナル、インパール作戦など数々の失敗の原因を作っていきます。また海軍では、ミッドウェーでの敗北を隠すため、海軍は生き残りの兵を隔離して、密かに前線に送り込んで抹殺しました。本来ならば、敗戦の原因を現場の経験者から聞き取り調査し、敗因の追求と対策の策定をしなかったのです。

・その後のレイテ沖海戦での、重要な根拠となる情報を隠したのは、天皇に上奏してお褒めの勅語をいただいたので、今さら間違いでしたとは言えなかった(p168)

 それ以外にも、現実を把握していない。その結果、現実と合わない戦略を策定し、戦い方より精神力重視の作戦を計画し、優秀な人を見殺しにする。そうした失敗の反省もせず、失敗した人でも昇格する。だから反省もせず、何もなかったかのように何も改善されないのです。残念なことに、次に勝つために改善するのではなく、責任追及されるのを避けるため失敗を隠して、戦い方を改善できなかったのが日本軍であったという結論なのです。

 そういえば、森友学園問題財務省の佐川宣寿(のぶひさ)理財局長が近畿財務局に指示して書類を改ざんし

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