「知らないではすまされない地政学が予測する日本の未来」松本利秋

ビジネス書の書評と感想


【私の評価】★★★★☆(80点)

要約と感想レビュー
 台頭する中国を念頭に米英豪のAUKUS、日米豪印のQUAD(日米豪印戦略対話)が作られました。今、国際社会では何が起きているのでしょうか。それを読み解くために必要なのが「地政学」なのです。地政学の視点から考えると、大陸を支配しようとする大陸国家とそれを阻止しようとする海洋国家とのバワーバランスが歴史を動かしているのです。

 イギリスは日本と同じように海洋国家であり、大陸には直接関与せずに、大陸に強力な覇権国ができないように、その周辺国を支援していくことを基本戦略としています。日本も海洋国家ですから、イギリスの基本戦略を真似るとすれば、大陸には直接関与せずに、周辺の韓国やベトナム、インド、フィリピンなどを支援してくのが、地政学的に正しい戦略なのでしょう。

・マッキンダー・・・ハートランドを一手に支配する強力な国家の出現を許してはならないと力説した。ランドパワーとシーパワーとの間のパワーバランスを保つ(p40)

 地政学の視点で見てみると、日中戦争から太平洋戦争までの日本の敗戦は、大陸に関与しすぎであったということになります。また、同じ海洋国家同士の日英同盟を破棄するべきではなかった。そして、自らが大陸で戦うのではなく、大陸の覇権を目指す国々のバランスを取るような政策を取るべきだったということになります。

 面白いのは、現在の中国が、100年前のドイツと似ているということでしょう。ドイツが国家統一で国力を増大させたように中国も国家の膨張を目指しているのです。ドイツの邪魔となったのが、海洋国家のイギリ

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