「人間愚痴大全」福田 智弘

ビジネス書の書評と感想


【私の評価】★★★★☆(84点)

要約と感想レビュー
 有名人の「愚痴」を150個集めた一冊です。「愚痴」という切り口でまとめた、簡単な伝記のような形式になっていて、一人一ページと読みやすいのがありがたい。こうして読んでみると、悩みを持っていない人間はいないのではないか、と改めて実感します。

 誰でも自分を他人と比べて劣等感を持ったり、異性との関係に悩んだり、お金がなくて苦しんでいる。特に書かれている人は、それなりに有名な人たちですから、成功するまでそうした苦しみに耐えた事例と言えるのでしょう。

・「直木賞」にその名をとどめる小説家直木三十五(さんじゅうご)・・・菊池寛は、何もいわないのに「君、金いるだろう」といって、お金をくれたという・・・「貧乏には慣れている」と、後年、公言した直木(p97)

 面白いのは、作品や著作などで立派な人が書いているのかな、と思える人でも、生活は滅茶苦茶という事例が思ったより多いということです。石川啄木は、女好きで遊び歩いて借金を積み重ねていた。カール・マルクスも、ろくに仕事もせず、家政婦に子どもを産ませている。

 「人間は完璧ではない」、「人は長所を伸ばすべき」ということを、読んでいるうちに実感させてくれるのです。それとも、まともな人は、作家や芸術家になろうなどと思わないのでしょうか。

・女好きで、遊び歩いた末、借金を重ねる・・・それが石川啄木という人間の生き方だった(p19)

 「伝記」というものは、他人の人生を早送りで自分に経験させてくれるものです。もちろん時代も違うし、人それぞれ個性も違うのです。それでも

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