「資源論―メタル・石油埋蔵量の成長と枯渇」西山 孝

ビジネス書の書評と感想


【私の評価】★★★☆☆(70点)

要約と感想レビュー
 皆さん、ローマクラブの「成長の限界」(1972年)という本を知っていますか?スイスのシンクタンク「ローマクラブ」が、資源は経済成長とともに指数関数的に増えていく。一方で、資源はそんなに増えないので、地球上の資源は50年でほとんどが枯渇してしまう!と警告した一冊でした。ちょうど来年が「成長の限界」から50年目に当たります。ローマクラブの警告は当たっていたのでしょうか?

 ローマクラブはアルミ、クロム、コバルト、銅、金、鉄、鉛、マンガン、水銀、モリブデン、ニッケル、白金、銀、スズ、タングステン・・などの資源をの可採年数を検討していますが、ここでは石油、石炭、天然ガスを見てみましょう。まず当時の埋蔵量を生産量で割った「静態耐用年数」(今でいう可採年数でしょう)は石油31年、石炭2300年、天然ガス38年でした。

 経済成長を考慮するためローマクラブは、生産量が年間に増える成長率を3.9%、4.1%、4.7%と設定しています。50年複利で計算するとだいたい3倍~4倍となり実際に近い数値になります。ところが、埋蔵量は5倍にしただけです。5倍くらいにしておけば十分と考えたのでしょう。結果して石油、石炭、天然ガスは50年、150年、49年で枯渇すると予想されました。やばい!!石油がなくなってしまう!さて、50年後の現在、どうなったのでしょうか?

 関西電力のホームページを見ると、石油、石炭、天然ガスの可採年数は2019年末で50年、130年、50年となっています。枯渇しないどころか、50年前と可採年数は変わらない

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