『ヨーロッパ古層の異人たち―祝祭と信仰』(東京書籍) – 著者: 芳賀 日出男 – 種村 季弘による書評

書評総合

『ヨーロッパ古層の異人たち―祝祭と信仰』(東京書籍)著者:芳賀 日出男
Amazon |
honto |
その他の書店
キリスト教化される以前のヨーロッパには、各地に独特の古層の文化が存在した。年越しにやってくる鬼、魔女、サンタクロースの原型のサンクト・ニコラウス。メーデー(今の労働者祝祭日とは違う)や夏至や冬祭りの数日間だけ、それら異形の仮装集団が現れてキリスト教に一元化された日常をおびやかす。そうした奇祭を、ラトヴィアやスイス奥地などの僻地(へきち)で長年にわたって取材し続けた写真家の紀行写真集である。ヨーロッパの古層ばかりでなく、出雲神楽の大蛇退治とヨーロッパ各地のドラゴン退治との比較民俗学的視野も念頭におきながら編集してあるので、どこの国にも掘れば古層が現れてくることの意味が一目瞭然(りょうぜん)に分かる。わが男鹿半島のナマハゲそっくりのあちらさんの鬼もいる。あちらの年越し仮装行列を見ていると、同じ年越し行事とはいえNHK紅白歌合戦のド派手な衣裳(いしょう)もまっつぁお、やっぱ、ほんまもんの迫力はすごい。【初出メディア】朝日新聞 2003年3月30日朝日新聞デジタルは朝日新聞のニュースサイトです。政治、経済、社会、国際、スポーツ、カルチャー、サイエンスなどの速報ニュースに加え、教育、医療、環境、ファッション、車などの話題や写真も。2012年にアサヒ・コムからブランド名を変更しました。http://www.asahi.com/
Source: allreeviws

リンク元

コメント

タイトルとURLをコピーしました