おかえりモネ:大丈夫だから→お前に何がわかる!→幸せになってもいいのかな

小説の書評と感想
りょーちん、今は休め……っ! 大揺れの船で不眠不休、そのままの足でモネの所に連れて行かれて、正常な判断ができなくなってるんだ。  気を遣い続けて「大丈夫」「大丈夫だから」と微笑みを浮かべていたりょーちん。 何で俺が。何で俺だけ。 そう思って当然だと思う。 母ちゃんが死んで、辛いのは父ちゃんだけじゃない。俺だって辛い。俺の方が辛い。 家は無くなるし、借金だらけだし、母ちゃんは死んで、父ちゃんは酒浸りで八つ当たり。 俺までグレるわけにはいかない。ちゃんとしなくちゃ。平気なフリしなくちゃ。働かなくちゃ。 被災したのは俺だけじゃない。 みんなもそれぞれに苦労してる。 だから言えない。言ったって変わらないし、どうしようもない。やるしかない。頑張るしかない。 逃げたって、気持ちが楽になるわけじゃない。  ときたま爆発しそうになる。 抑え込んでいるいろんなことが、ぐつぐつ煮えている。胸の奥で。腹の中で。 噴き出さないように、笑顔を作るんだ。  疲れ果てている。もうずっと。  りょーちんは疲労困憊の極みだ。命からがら帰ってきたんだ。 「おかえり、よかった無事で!ゆっくり休んでね」弾ける笑顔で抱きしめて、温かいお風呂の後はふかふかの布団に寝せてやりなよ。 その話は今じゃなくてもいいだろう。   みーちゃんの片想いのツケを、今、聞かされなくてもいいだろ

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