「おかみの凄知恵 生きづらい世の中を駆けるヒント」冨永 照子

ビジネス書の書評と感想


【私の評価】★★★★☆(89点)

要約と感想レビュー
 浅草の蕎麦屋「十和田」の女将で、「浅草おかみさん会」会長として有名な冨永照子さんの一冊です。

 著者は浅草の和菓子屋に嫁いで女将になったものの、従業員の給与は遅配で、旦那は芸者遊びが好きで、芸者を妾にして家に帰ってこない。その上、旦那と妾が商売に失敗して、ある時、借用書の束が送られてきて、著者が借金をすべて引き受けたという。

 だれもが、それはひどいという状況でもただ前向きに「どうすればいいだろう」と考えて、著者は行動してきたのです。

・難題を一つこなすのよ。そしたら、次の扉が開けられるよ、ちゃんと(p165)

 著者は江戸っ子だから、やっぱり人間は、義理と人情と心意気が大事だという。「勇気」「やる気」「元気」で行動して自分を売るということです。もちろん失敗したり、うまく行かない時もあるのです。失敗したら、そこから学ぶことがあるという前向きなところが江戸っ子なのでしょう。

 老舗も三代続けば合格だという。そのためには調子の良いときに拡大せず、調子の悪いときには頑張るという中庸が大事。著者は四代目ですので合格ですね。

・「勇気」「やる気」「元気」の三本柱。あと少々の「リスク」を背負う。これがリーダーの条件。ただ、その土台に「感謝」が少ないと、柱はぐらついてくる(p73)

 面白いのは著者が若い頃の自分と、八十代の自分を比較しているところです。昔は度量が狭く「あんたにゃ、無理だよ」とか「とっとと辞めちまえ」とか思ったことを口にしていた。

 八十代の今なら、もっと言い方を工夫するか、言

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