「土木のこころ 夢追いびとたちの系譜」田村 喜子

ビジネス書の書評と感想


【私の評価】★★★☆☆(78点)

内容と感想
■「地図に残る仕事」と言われる土木技術者
 20人の人生を記録した一冊です。

 土木の現場は3K(きつい、汚い、危険)
 だけでなく、最近は新3K
 (帰れない、厳しい、給料が安い)とも
 言われています。

 確かにそうかもしれませんが、
 土木工事とは100年後にも残る仕事。

 実際にこの本に記載された20世紀の
 土木工事は、21世紀の私たちの生活に
 大きな影響を与えているのです。

・「ぼくたち土木屋にあるのは、3Kではなく、完成させたときの感動のKです」と熱っぽく語った土木技術者たちを私は忘れることができない(p4)

■初期の土木工事で感動するのは、
 水力発電のダムが日本のエネルギーを支え
 台湾の水利・灌漑工事が農業を変え、
 社会を変えたということでしょう。

 新幹線が北海道から九州まで到達して
 いるのも、青函トンネルや関門トンネルを
 先人が掘ってくれたからです。

 こうしたインフラをどう維持しながら
 新しいインフラを作っていくのか、
 それが今の私たちに課された課題なのでしょう。

・港湾の建設には綿密周到な調査により、「百年の計」を立てなければならないと廣井(勇)は説いている(p31)

■現代の日本はコンクリートで埋め尽くされ
 ていますが、特に鉄鋼を使っている
 鉄筋コンクリートには寿命があります。

 先人が作り上げたインフラの寿命を延ばすのか、
 それとも作り直すのか、土木とは百年後の
 子孫への贈り物です。

 そうしたことを再認識させてくれる一冊でし

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