ヒポクラテスを読む(7)

小説の書評と感想
 岩波文庫のヒポクラテス「古い医術について 他八篇」より、7回めの紹介をする。 同(6)は、先の5月8日の記事にアップした。リンクより過去記事へ遡れる。 今回は、「流行病 第三巻(148ページ~)」、「医師の心得(14節、181ページ~)」、「誓い(191ページ、192ページ)」を以って、本書の仕舞いまで(注解、解説を除いて)読み了えた事になる。 岩波文庫の表紙を再掲する。古い医術について―他八篇 (岩波文庫 青 901-1)ヒポクラテス岩波書店1963-07-16 「流行病 第三巻」には、12の症例、「気候」15節、16の症例の記述がある。症例では、回復した例もあるが、死亡した例が多い。「気候」では、ある年の気候によって、「悪性の丹毒」が多数発生したとする。症例を見ても、余病を併発しても、1病態とされた場合があるようだ。体温計もない状態では、病状の把握も、排泄物、出血、痙攣、譫言等でしか判断できない。 「医師の心得」14節では、無益な議論を戒め、報酬に気遣い、模索状態では他の医師の助力を求めるよう勧めている。医師の身なり、講演への欲求にも戒めを書いている。 「誓い」は文庫でわずか2ページであるが、今の医師もほぼこれに服しているらしい。医術の教授、学習を受けさせること、を無償とする。「情交を結ぶようなことはしません。」とあるのは、不犯だろうか、不倫しないという意味だろうか。 読み了えて、紀元前400年頃に、呪術や哲学であった医術より、技術として医学を形成しようと藻掻くさまが見えるようである。

Source: 小説

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