「誤解だらけの電力問題」竹内 純子

ビジネス書の書評と感想


【私の評価】★★★★☆(81点)

内容と感想
 12月下旬から1月まで電力需給がひっ迫し、いつもは10円/kWh以下で推移していたスポット市場の価格が200円/kWhを超える状況となりました。また、経済産業省は今冬の2022年1~2月は東京電力管内で電力予備率がマイナスとなり、供給力の不足が問題となっています。

 今、電力業界で何が起こっているのか、考えるためにこの本を手にしました。2014年と古い本ですが、現在の状況を予言しているところもありますので、ご紹介します。

 2014年に出版されたこの本が予想するのは、2012年に導入された再生可能エネルギー買取制度(FIT)によって電力価格は1.5倍となり、電力自由化によって電力会社は利益の出ない火力発電所を廃止して、結局、国はそれを禁止するであろうということです。

・市場で電気が余り、なんと電気が「負の価格」で取引される事態も発生・・・電力事業者の経営は悪化し、発電所の閉鎖が続きました。ドイツ政府は2013年から、10MW以上の発電所を保有する電力会社に許可なく設備を廃止することを禁じました(p61)

 なぜならば、2014年の時点で既に、ヨーロッパでは再エネ賦課金の増大で税も含めて電気料金が2倍となる国がでてきています。また、電力自由化と再エネが増えることで電力市場価格が低迷し、赤字となった発電所が廃止され電力供給力が不足することとなっています。

 つまり、ヨーロッパと同じ政策を導入すれば、同じ結果になるだろう、ということです。

 電力会社からすれば、これまで地域独占で電力の供給責任を負って

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