「だまされた!「だましのプロ」の心理戦術を見抜く本」多田 文明

ビジネス書の書評と感想


【私の評価】★★★★☆(84点)

内容と感想
 2020年の特殊詐欺は13000件、被害額は285億円だという。1日当たりに換算すれば毎日40人が200万円を騙し取られているということです。

 最近はオレオレ詐欺よりも預貯金詐欺、架空請求での被害が多いという。この本では100箇所以上詐欺現場に潜入した著者から詐欺の手口を教えてもらいましょう。まず詐欺師は騙しやすい客に近づくことから始めます。ニセ息子からの電話はオレオレ詐欺。メールや電話での架空請求。弁護士や警察を名乗って近づく詐欺師もいるという。

・詐欺の手口・・・鞄を落とす・・・小切手やカードなどが入っており・・すぐに手元に現金が必要だ・・・不倫をした・・中絶費用が必要・・会社のお金を使い込んだ・・・弁護士が出てきて、和解金などを請求するといった具合だ(p30)

 相手は組織的なプロですので、その手口はマニュアル化され、実行役は教育されたとおりに詐欺を実行します。たとえばキャッチセールスなら客を連れてくる誘い役は、「すごい人がいるので手相を見てもらいませんか」と誘います。

 その後、説得役にバトンタッチしてこの壺を買わないと不幸になる、などと脅して、壺を買わせるわけです。潜入捜査として入った著者でさえ、契約しそうになったこともあるようで、普通の人が詐欺から逃れるためには事前に学習していなければ難しいのでしょう。

・ABCテクニック・・・A:アドバイザー(説得役)、B:ブリッジ(誘い役)、C:カスタマー(客)・・・まず知人が「ブリッジ(B)」として、「友人(客)」に声をかけて、説得上手なベテラン

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