ポオ「ゴオドン・ピムの物語」を読む(3)

小説の書評と感想
 谷崎精二・個人全訳「ポオ全集」(春秋社、1978年・5刷)より、長編小説「ゴオドン・ピムの物語」の3回めの紹介をする。 2回めの紹介は、先の2月20日の記事にアップした。 今回は第9章(216ページ)~第20章(300ページ)の85ページを読んだ。 捕鯨船・グラムパス号の反乱後、勝利を得た主人公・ピムたち4人だけれども、船が大嵐に遭って浸水してしまう。1度、大型帆船が近寄るが、それは嵐と疫病でか船員の死に絶えた幽霊船だった。 飲食に困り、犠牲者1人の人肉食までする。斧を思い出して、水中の貯蔵庫の扉を開け、ハムや葡萄酒等を引き上げることが出来る。しかしまた嵐に遭い、食料が流されてしまう。 苦しみの果て、スクーナー型の帆船・ガイ号に救われる。船長・ガイは、事情によって南極へ向かう。多くの氷山等を越えると、極地辺りに島があり、住民と親密になり交易するが、島民に裏切られて、船員は土砂に生き埋めになる所で、第20章が仕舞いとなる。 初めて南極点に到達したのは、1911年12月14日のロアール・アムンセンたちである。ポオ(1809年~1849年)の没後であり、飛行船での大西洋横断と同じく、未来を想像しながら、見当外れな描写もあった。小説の付説で、ゴオドン・ピムの死によって記述が途切れると述べられ、あっけなく終わる。僕はもう少し、それに至るまで残る冒険譚32ページを読もう。 写真ACより、「ビジネス」のイラスト1枚。 

Source: 小説

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