『BAD BLOOD シリコンバレー最大の捏造スキャンダル 全真相』(集英社) – 著者: ジョン・キャリールー – 関 美和による後書き

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『BAD BLOOD シリコンバレー最大の捏造スキャンダル 全真相』(集英社)著者:ジョン・キャリールー
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2020年12月、グローバルな民泊プラットフォームのエアビー・アンド・ビーがアメリカのナスダック市場に上場した。上場時の時価総額は日本円で4兆円を超えた。2人のデザイナーとその友達のプログラマーという珍しい組み合わせの創業者3人が手にする資産額はそれぞれ日本円で4000億円を超える計算になる。エアビーアンドビーはシリコンバレーの「ユニコーン」の筆頭格だった。「ユニコーン」とは企業価値が10億ドル(およそ1200億円)を超える未上場企業を指す言葉だ。金余りの市場の中で、世界中の投資家は次のユニコーンを血眼になって探している。一方、起業家はホッケースティック型の急成長を実現すべく、寝る間も惜しんでプロダクトを開発し、人材を採用し、マーケティングに勤しんでいる。ベンチャーの世界での成功の基準は常に企業価値だ。そして企業価値は「どこまで事業をスケール(規模拡大)できるか」によって決まる。 かくして、ベンチャー業界では「スケール」が合言葉になった。自分たちの事業がスケールできることを投資家に上手に売り込める起業家は、次々と大型の資金調達に成功している。だからこそ、大風呂敷を広げることが文化の一部になってきた。 本書『BAD BLOOD シリコンバレー最大の捏造スキャンダル 全真相』は、そんなベンチャー業界の文化の中で、女性で初めての「ユニコーン」企業の創業者として注目を集めたエリザベス・ホームズと、彼女が生み出した<セラノス&

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