BAD BLOOD シリコンバレー最大の捏造スキャンダル 全真相

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偽のデータで欺くスタートアップ
2006年11月17日、革新的な血液検査装置を開発したスタートアップ、セラノスは製薬会社向けの初めての大掛かりな実演をやり遂げた。セラノスの22歳の創業者、エリザベス・ホームズが、巨大製薬会社ノバルティスの経営幹部にセラノスの装置の性能を見せつけた。
これはセラノスにとって重要な転機だった。エリザベス・ホームズがスタンフォード大学の学生寮で思いついたアイデアから始まった創業3年のスタートアップが、巨大多国籍企業に「ぜひ使ってみたい」と思わせる製品を開発するところまで前進したのだ。
 
しかし、「セラノス1.0」と名付けられた血液検査装置は、うまく動かないことがあった。コンピュータ画面に映し出される、血液がカートリッジ内を流れて小さな容器に溜まっていく映像は本物だ。だが結果が得られるか誰にもわからない。だから、うまくいった時の結果を前もって録画しておいて、それを毎回実演の最後に見せていた。これまで案内してきた投資家たちも検査結果が、その場でカートリッジの血液を使って出していると思っていた。ノバルティスの実演でも問題などないふりをして、偽の結果を使った。
 
セラノスは、第3ラウンドの資金調達を終えた。誰がどう見ても会心の成功だ。最初の2度のラウンドで調達した1,500万ドルに加え、3,200万ドルもの大金を投資家から集めた。セラノスの評価額は、創業3年で1億6,500万ドルになった。この高い企業価値の大きな源泉となっていたのが、セラノスが提携先の製薬会社と結んだと盛んにふれ回っていた契約だ。あるスライド資料には5社との6件の契約

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