『中国 異形のハイテク国家』(毎日新聞出版) – 著者: 赤間 清広 – 赤間 清広による本文抜粋

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『中国 異形のハイテク国家』(毎日新聞出版)著者:赤間 清広
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新型コロナウイルス感染症の流行から、いち早く立ち直りを見せている中国。アメリカとの貿易戦争の真っ只中にあって、覇権の足がかりにしようとしているのは、ファーウェイ、アリババに代表されるハイテク産業だ。そのひとつ、自動運転技術の躍進もめざましい。町全体を実験場としたプロジェクトはその例だ。丹念な現地取材による中国の「現在」を描き出す、今必読のノンフィクション!
街そのものが大きな実験場――ハイテク産業による中国躍進の理由
2020年9月、上海市の西北部に位置する嘉定区。バスや自動車が頻繁に行き交う片側2車線の道路沿いに、変わった停留所を見つけた。「自動運転車停留所」しばらく待っていると、一台のタクシーが近づいてきた。一見すると普通の乗用車だが、天井部分にはカメラなど20を超えるセンサーが取り付けられている。中国配車サービス最大手「滴滴出行」が20年6月に実用化した自動運転タクシー(ロボットタクシー)だ。運転席に男性が座ってはいるが、ハンドルを触ることは一切、ない。センサーで集めた情報をAI(人工知能)が分析し、最適な車線やスピードを自動で判断しているのだという。 実際に試乗してみた。乗り心地は人が運転するタクシーと何ら変わらない。車の流れに応じてスムーズに車線変更し、信号に応じた発進、停止も難なくこなす。歩道には家族連れや、犬を散歩する人など大勢の歩行者であふれているが、ロボットタクシーを気にする人はほとんどいない。「実際に公道を走っても安全性に何ら問題はありません。信

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