『天体観測に魅せられた人たち』(原書房) – 著者: エミリー・レヴェック – 川添 節子による後書き

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『天体観測に魅せられた人たち』(原書房)著者:エミリー・レヴェック
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天文学者が世界中に何人いるか、みなさんはご存知だろうか。たった5万人である。選ばれた者しか関われないロマンあふれる世界だ。では、その実態とは……?あるときは冒険家さながらに、人里離れた山や砂漠の天文台で、サソリやタランチュラと隣り合わせになりながら命がけの観測。あるときは、使用する人間の安全など度外視で設計された巨大望遠鏡と格闘。一夜限りの観測が天気に恵まれずキャリアを棒にふることもしばしば。すばる望遠鏡、空飛ぶ天文台SOFIA、次世代望遠鏡LSST観測機器など、扱う機械の変化もめまぐるしい。そんな観測天文学の半世紀を、自らも天文学者である著者がつづった新刊『天体観測に魅せられた人たち』の「訳者あとがき」を抜粋して公開する。 
すばる望遠鏡は一晩の観測に4万7000ドル(約517万)!
ハワイのマウナケア山にあるすばる望遠鏡をご存じだろうか。日本の国立天文台の大型光学赤外線望遠鏡で、口径8.2メートルという世界最大級の主鏡を持っている。はじめて聞いたという方は、日本語のホームページがあるので、ぜひのぞいてみて、その巨大さとつめこまれた機器の精密さを感じてほしい。この望遠鏡を相手に、当時24歳の著者が悪戦苦闘するところから、本書は始まる。ハワイ大学に在学中だった著者は、博士論文を書くために、苦労して観測枠を勝ち取り、このすばるで観測を行なう。ところが、途中でアラームが鳴って望遠鏡が動かなくなる。山の上には彼女とオペレーターの

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