ヒポクラテスを読む(5)

小説の書評と感想
 岩波文庫のヒポクラテス「古い医術について 他八篇」より、5回めの紹介をする。 同(4)は、今月2日の記事にアップした。リンクより、過去記事へ遡れる。 今回は、「人間の自然性について」全15節、99ページ~114ページの16ページを読んだ。 第1節では、哲学者の観念論で「人間は空気である」、あるいは「人間は火、水、土、他・明白でないところのものである」との論を軽く否定した。第2節では、医者の1部の抽象論「人間は血液である、胆汁である、粘液である」との論を否定し、「身体には多くのものがある」と正論を書きながら、それら相互の加熱・冷却、乾湿が諸々の病気を生む、と誤謬に陥る。 第4節では、人間は血液、粘液、黄および黒の胆汁を持っており、それらが調和すれば健康で、それらが本性のままでないならば病苦を病むと、怪しげな見解である。 第9節で、伝染病の空気感染(新型コロナなど、飛沫感染である)と、飲食(飲用水を含む)による伝染を、細菌・ウィルスを知らないながら、指摘している。 第11節で、人体に四対の脉管がある、との正確でない論を展開する。 第15節では、発熱はたいてい胆汁からおこる、と誤りから論じている。 机上の論より、病人の病状の観察より治療法を選ぶべきだ、としたのは画期的な事だった。写真ACより、「ガーデニング」のイラスト1枚。

Source: 小説

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