『連歌巻子本集 2』(八木書店出版部) – 著者: – 尾崎 千佳による自著解説

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『連歌巻子本集 2』(八木書店出版部)
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明智光秀・細川幽斎等の戦国武将と親交を結び、天下人秀吉に接近した連歌師紹巴(じょうは)。宿願成就の力が宿ると信じられた紹巴の連歌は、いわば戦国時代の言霊であった。秀吉政権下、公武・都鄙の有力者たちがこぞって紹巴の連歌に惹きつけられたのはなぜか。高精細フルカラーにより映し出される紹巴連歌の核心とドラマに迫る。
言霊のドラマ ――秀吉はなぜ連歌師紹巴を寵遇したのか?
沈酔の日々
紹巴は酔っていた。時代劇ドラマの話ではない。紹巴書状の話である。連歌座が果てたあとの酒宴はいつも深更に及び、連歌三昧の日々に寸暇を求めて、紹巴は、沈酔さめやらぬ頭で手紙をしたため、添削や句評の依頼に応えている。寅の刻、すなわち午前4時頃付の書状が複数現存するところから察するに、「いざとき人」と述べた松永貞徳の証言どおり、紹巴は短眠の人であったらしい。 
都鄙の往還
新天理図書館善本叢書『連歌巻子本集一・二』には、紹巴自筆の連歌懐紙15編と連歌学書『初学用捨抄』を影印により収録した。紹巴真蹟を編年集成した類書はなく、本書によって初めて、27歳から69歳にかかる約40年間のその変遷をたどることが可能になる。時代は室町末期の天文20年(1551)から秀吉天下統一後の天正20年(1592)にかけて、明智光秀・細川幽斎など有力武将の名が見えるいっぽう、地方の無名人による作品も含まれる。永禄10年(1567)7月9日賦何路百韻(ふすなにみちひゃくいん)は三河・尾張の国人長坂守勝主催の連歌、同12年(1569)閏5月28

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