『原発事故は終わっていない』(毎日新聞出版) – 著者: 小出 裕章 – 小出 裕章による前書き

書評総合

『原発事故は終わっていない』(毎日新聞出版)著者:小出 裕章
Amazon |
honto |
その他の書店
福島原発事故から10年。原子力廃絶を訴え続ける反骨の科学者、小出裕章さん(元京都大学原子炉実験所助教)が『原発事故は終わっていない』を出されました。原発事故の風化に警鐘を鳴らし、原発の危険性を説き、原発ゼロ社会実現への思念を綴った究極の反原発論です。本書の「はじめに」を特別公開いたします。
 原発事故は終わっていない。反原発を貫いて50年、信念の科学者が渾身の訴え
2021年3月11日、この日は、東京電力福島第一原子力発電所で事故が起きてから10年にあたります。地上でどれだけ過酷な事故が起きようとも、時だけは確実に、そして容赦なく流れていくことを改めて不思議に思います。原発事故直後から、日本の政府も電力会社も原子力産業も、とにかく事故の規模を小さく見せることばかり考えていました。2011年3月11日に事故が起き、翌12日には1号機の原子炉建屋が爆発して吹き飛ぶという大惨事が起きました。国際原子力事象評価尺度に照らせば最悪のレベル7とわかっていたにもかかわらず、レベル4だと発表したのです。原発推進派の片棒を担いできた科学者たちもマスコミの取材に対して、「たいしたことはない、事故は収束に向かっている」という発言を繰り返しました。事故が起きた時、私は京都大学原子炉実験所に勤務していました。実験所では私が担うべき仕事があり、事故当日も放射線管理区域内で仕事に従事していました。翌日以降もその手を抜くことはできないうえ、事故の状況を正確に知るための仕事が増え、それに加

リンク元

コメント

タイトルとURLをコピーしました