生物多様性を問いなおす ――世界・自然・未来との共生とSDGs

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生物多様性を問いなおす ――世界・自然・未来との共生とSDGs (ちくま新書)posted with ヨメレバ高橋 進 筑摩書房 2021年01月08日頃楽天ブックス楽天koboAmazonKindle満足度★★★付箋数:22「あなたは、蚊は好きですか?」と聞かれて、「好き」と答える人は、まずいないでしょう。最近のアウトドアブームでも、とにかく蚊は嫌われ者です。蚊に刺されるからキャンプには行かないという人もいるでしょう。日本で嫌われている蚊は、発展途上国では、更に「恐れ」られています。なぜなら蚊は、赤痢、マラリア、デング熱など伝染性疾患の媒介者となっているから。これらの伝染性疾患で亡くなる命は、年間で100万人にも達し、地球上最悪の衛生害虫となっています。では、人類に危険を及ぼす蚊は、人間の都合で完全に駆除してしまっていいのでしょうか?実は、蚊の唾液に含まれる血液凝固を阻止する物質からは、脳卒中や脳梗塞のための抗血栓薬などが開発されています。また、蚊の幼虫のボウフラはヤゴや稚魚の餌になり、成虫はトンボ、鳥、ヤモリ、蛙などの餌になって生態系を支えています。絶滅危惧種の保全の必要性については、米国の生物学者のポール・R・エーリックさんらが4つの理由に分類しています。第1は、「自然なあわれみ」であり、他の生物の生存権を認めること。第2は、美学的なもので、野生種の美しさや象徴的価値、固有の重要性を認めようとするもの。第3は、経済的な直接的利益や生物資源としての価値。第4は、人類の生存に不可欠なものを提供する間接的な価値です。蚊に関しては、第1と第2の理由は主観的な判断になってしまいます

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