上林曉「ブロンズの首」を読む

小説の書評と感想
 「川端康成文学賞 全作品 Ⅰ」(新潮社、1999年・刊)より、1回めの作品、上林曉「ブロンズの首」を読み了える。 「川端康成文学賞 全作品」2冊を、メルカリで購入したのは、2019年12月の事である。本を購入して1年で読まない本は処分する、という文学者がいるけれども、僕は何年も経てから読み出す場合があるので、処分できない。 川端康成文学賞は、その年の短編小説から選ばれ、第1回は1974年である。 上林曉「ブロンズの首」は、あるパトロンが彫刻家・久保孝雄に自分(上林曉)のブロンズを創らせ、それが好評だった事と、久保孝雄夫妻との交流を、描いた作品である。 エッセイ風な身辺雑記である。彫刻家が49歳で亡くなり、追悼の気持ちが沁みている所が救いである。 私小説の伝統が崩れてきて、こういう作風の受け入れられた時代だった。今ならエッセイ扱いかも知れない。 上林曉の本は、筑摩書房「増補 決定版 現代日本文学全集 補巻8 上林曉集」(1975年・2刷)と、集英社「日本文学全集 52 上林曉 木山捷平 集」(1980年・2版)を持っているけれども、共に読み入っていない。

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