『ゲンロン戦記-「知の観客」をつくる』(中央公論新社) – 著者: 東 浩紀 – 東 浩紀による本文抜粋

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『ゲンロン戦記-「知の観客」をつくる』(中央公論新社)著者:東 浩紀
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月刊ALL REVIEWS第26回「東 浩紀 × 鹿島 茂、東 浩紀『ゲンロン戦記』を読む( https://allreviews.jp/news/5310 )」が2021年2月7日(日)20:00~21:30にオンライン開催。ALL REVIEWSでは『ゲンロン戦記』の東 浩紀『ゲンロン戦記』(中公新書ラクレ)から一部抜粋しお届けします。---ぼくは1971年生まれの批評家である。1990年代に批評家としてデビューし、2000年代にはそれなりにメディアに出ていた。本書を手に取った読者には、そのころのぼくを記憶されている方も多いかもしれない。けれどもぼくはそのあと、メディアから距離を置き、東京の片隅に引きこもって小さな会社を経営することを決意した。その会社の名が、本書のタイトルになっている「ゲンロン」である。ゲンロンは2010年に創業された。2020年で10年になる。本書はそんな10年の歩みをぼくの視点から振り返った著作である。本書は批評の本でも哲学の本でもない。本書で語られるのは、資金が尽きたとか社員が逃げたとかいった、とても世俗的なゴタゴタである。そこから得られる教訓もとても凡庸なものである。ゲンロンは、関連会社を含めても売り上げが3億円に届かない小さな会社である。これから急成長が期待されるわけでもないし、社会貢献をしてきたわけでもない。そんな会社の奮闘記になんの公共性があるのかといくども編集部に問いただしたが、その凡庸さが魅力的な

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