『NO NUKES―〈ポスト3・11〉映画の力・アートの力―』(名古屋大学出版会) – 著者: ミツヨ・ワダ・マルシアーノ – ミツヨ・ワダ・マルシアーノによる本文抜粋

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『NO NUKES―〈ポスト3・11〉映画の力・アートの力―』(名古屋大学出版会)著者:ミツヨ・ワダ・マルシアーノ
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外国人研究者として滞在中に東日本大震災を経験した、映像・メディア学研究者のミツヨ・ワダ・マルシアーノ氏。以後約十年間、さまざまな映像作品――福島第一原発事故以前の「原子力映画」、反原発運動の旗手と謳われる映像作家・鎌仲ひとみの作品、弁護士でありながら制作を続ける監督・河合弘之の映画、酒井耕・濱口竜介監督作品「東北記録映画三部作」『なみのおと』『なみのこえ』『うたうひと』など――との対話を通じて彼女が見出した、一つの希望の声とは。このたび刊行された著作『NO NUKES』の内容を、冒頭から一部抜粋してご紹介します。
大震災/原発事故後の映像作品は、私たちに何を問いかけるのか?
本書に向けたプロジェクトは、私が京都にある国際日本文化研究センターに、外国人研究者として滞在していた2011年から始まった。当時、日本の「ねじれた」戦後のあり方を、映画を通して読み取るリサーチをするため、前年より一年間の予定でセンターに滞在していたのだが、その時、東日本大震災が起こった。カナダへの帰国は同年夏に予定されていたが、それを繰り上げるかたちでカナダの家族の元へ戻るかどうか迷った。しかし、私は残された半年間、マスメディアやネットを通して流される情報やイメージを、ここ/日本で体験すると決めた。同年8月、予定通りにカナダへ帰国して以来、このプロジェクトのために新たな研究費を申請したり、煩雑な数々の手段を踏み直しながら研究テーマのシフトを図

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