『テレビリサーチャーという仕事』(青弓社) – 著者: 高橋 直子 – 武田 砂鉄による書評

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『テレビリサーチャーという仕事』(青弓社)著者:高橋 直子
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正確でネタになる情報を地道に探し揃えていく
テレビ番組を制作する上で必要不可欠な仕事が、リサーチャー。クイズ番組、旅番組、情報番組……番組に見合う情報を正確に用意していく。実際にリサーチャーを務める著者が作成した『世界遺産』(TBS系)のリサーチ資料の一部が掲載されているが、登録されている理由、詳細な地図、基礎情報、見どころ、監修者候補などが並んでいる。図書館などで調べ上げた資料をベースに、正確性に加え、番組のネタになるアイデア出しを行う。とりわけ、健康情報などは出どころの怪しい場合も多いし、著しく間違った情報を流した場合、番組の存続にかかわってしまう。多忙な制作スタッフが「これ、ネットにこう書いてあるんだけど、この資料は何でないの?」などと聞いてくる。危ういスピードで作られ続ける中、的確な情報を揃(そろ)える。リサーチャー同士の座談会が興味深い。番組を作る側は、すぐに「テレビ初」といった希少価値で、煽ったものを作りたがる。「『日本初』とか『世界一』とかホント疑いなさいと、特にこれからテレビで働くかもしれない学生さんには伝えたい」(髙村敬一)とある。情報を揃えるだけではなく、その精度を保証する仕事なのだ。視聴者の受け取り方も変わってきた。「直感的・生理的」「部分的」「感情移入・発散」の傾向が強い。しかしながら、そういった「見方を促進してきたのはテレビ自身でもある」。制作する側と見る側の、どちらが正しくて、どちらが間違っている、といった議論で

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