椎名誠「黄金時代」を読む

小説の書評と感想
 椎名誠の小説「黄金時代」を読み了える。 このブログでは、今月20日日の記事、読み了えた10冊で、「鉄塔のひと その他の短編」を挙げたのみである。 「黄金時代」は、単行本:1998年・文藝春秋・刊。文春文庫:2000年・刊。 中学3年生から、写真大学生までの「おれ」の自伝的小説である。題名は、あとがきにある通り、逆の連想を以ってつけられた。つまり中高生時代、番長グループと単独で喧嘩対決を繰り返し、家を出て学資稼ぎのアルバイトに至る、闇黒時代である。喧嘩の肉体的衝撃や、心理の描写に迫力がある。 顔や体に傷を受ける喧嘩は、僕は嫌いである。中学生時代、教師と切手の交換で貰った万年筆を同級生に折られた時も、高校生時代にサッカーでぶつかられて前歯2本を折った時も、茫然とするばかりで、怒りも弁償も湧かなかった。 あとがきに、本当の「黄金時代」をまだ書けずにいる、とあるが、2002年・刊の「本の雑誌血風録」(既読)がその時代ではないかと、推測する。

Source: 小説

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