観念結晶大系

書評総合


・観念結晶大系
・高原英理
・書肆侃侃房
 本書は、添付の帯によれば「思弁小説」に分類されるらしい。この「思弁小説」というのがよく分からなかったので調べてみた。どうも「Speculative fiction」の訳で、SFに哲学的な要素を入れたものらしい。
 「哲学」と聞いた時点で、私の読書欲は大分低下したのだが、一応文字が書いてあれば何でも読む私。試して見なくては本当のところは分からない。しかし、正直本書を読み進むのに苦痛さえ感じた。タイトルに「観念」とあるように、本書はあまりにも観念的なのだ。
 普通はプロローグで読者の興味を引くのものなのだが、私にはそういうことは全くと言っていいほどなかった。
 恐らく本書の評価は両極端に分かれるものと思う。私などは根が理系人なのでそれほど高い評価はつけないし、読んでいて何回放り投げようと思ったか分からない。何が言いたいのかよく分からないからだ。しかし、文系文化人は、そこが良いと、本書を高く評価するかもしれないと思う。
 私の場合は、本書を読んでまず思ったのは、もう二度と「思弁小説」なるものに手を出さないぞということ。
 それにしても、この本を読んでいると理工関係の専門書を読みたくなるのはどういう訳だろう。 

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