100分で萩尾望都 感想 100分de名著

小説の書評と感想
 萩尾望都の作品は、読むたびにいろんな感想が湧いてくる。 「成功の方程式」が箇条書きされたビジネス書や自己啓発本のようにわかりやすくはない。「泣くポイント」「なにがどうなっているか」「どういうことか」ト書きやセリフで説明されない。 読者は点描と花びらの霧を透かして真理に手を伸ばすように何度もなんども読んで読んで読み返すほかない。  理解がおよばないまま、仕掛けに気付かないまま、通り過ぎたまま、そういうものがたくさんあるんだと思う。   『イグアナの娘』のラストシーン、小さなトカゲにも気づいていなかった。わたしってばポンコツ読者。 (トカゲは「母親です」萩尾望都談)  著者の意図が奈辺にあるのか、それを読み取るのが読書の本道。だとしても、読者がどう読むのかは自由だと思う。 正解がひとつあって。でも、読者それぞれが受け取った1人ずつの真実も、あっていいと思っている。    たとえば『イグアナの娘』この番組を視聴するまでラストシーンのトカゲがなにを意味するのかどころかトカゲの存在にすら気づいてなかったポンコツ読者のわたしだけども、それでもイグアナの母娘関係にさまざまな感動と動揺と思索の機会を得た。 ポンコツはポンコツなりに、受け取っていた。 読んだ年齢、立場、コンディション……それらの違いで、作品からのメッセージも変わる。  『イグアナの娘』初読時、わたしは高校生だった。 結婚

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