『ホビット:トールキンとアラン・リーのファンタジー・イメージ画集』(原書房) – 著者: アラン・リー – アラン・リーによる前書き

書評総合

『ホビット:トールキンとアラン・リーのファンタジー・イメージ画集』(原書房) 著者:アラン・リー
『指輪物語』や『ホビット』をはじめとするトールキンの挿絵を手がけ、映画「ロード・オブ・ザ・リング」の製作にもかかわった画家、アラン・リー。現代を代表するファンタジー画家は何を見て、何を感じて絵を描いてきたのだろうか。イマジネーションの秘密を知るうえで貴重な助けとなるイメージ画と画家自身の言葉を収録した傑作画集の前書きを特別に公開する。
『指輪物語』『ホビット』の絵を私が描くようになるまで
わたしはまず『指輪物語』の3巻本を読み、そのあとで『ホビット』へと進んだ。そのとき17歳、美術学校を休んでいるときのことだった。その後これらの本のイラストを描き、映画の仕事もしたが、やはり順序は同じだった。ある意味では、まず『ホビット』に出会って、その後でミドルアースの世界にどっぷりとつかって冒険を続けたほうが楽しかったかもしれない。ほろびの山の斜面を降りてきたばかりの時点で、『ホビット』のさまざまの出来事がのちにどんな意味合いをもつことになるかを知っている――それも『ホビット』を執筆したときのトールキン以上に知っているというのは、なんとも奇妙だ。もちろんトールキンは、『指輪物語』が出版された後で、さかのぼって『ホビット』に修正をくわえているので、つなぎ目はなめらかではあるが。先を知っているから『ホビット』はワクワクしなかったとか、美しくなかったというわけではない。何が起きるかうすうす分かっていても、出来事の展開は魔法のように感じられる。物語の流れに魅せられ、目に浮かんでくる世界がとびきりすばら

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