「ザ・原発所長(上・下)」黒木 亮

ビジネス書の書評と感想


【私の評価】★★★★☆(87点)

内容と感想
■東日本大震災で福島第一原子力発電所長だった
 吉田 昌郎(よしだ まさお)氏の人生を
 小学校時代から追った一冊です。

 関西人であり、俺らの親分と言われた
 吉田所長という人間を
 浮かびあがらせようとしたのでしょう。

 しかし、私には東京電力という
 組織の雰囲気が伝わってきました。

 例えば、福島第一原子力発電所の
 外部電源供給のために6系統作られている
 送電線が、一部で鉄塔を共用していたり、
 1カ所の変電所から供給されている。

 そもそも福島第一原子力発電所の
 敷地高さは5~10メートルに削られて
 造成されているのです。

 東京電力の設備の設計に対する思想が
 そのまま反映されているのでしょう。

・福一は、9キロメートル離れた首都電力猪苗代電力所新福島変電所から大熊1~4号線、夜の森1、2号線という六本の高圧線を引き、それぞれ1~6号機用の電力を受けている。大熊3号線と4号線は独立した鉄塔を使っているが、大熊1、2号戦と夜の森1、2号線は、二つの線で一つの鉄塔を共用している。「落雷なんかで鉄塔に障害が起きると、二つの線がいっぺんに使えなくなるから怖いんだよなあ」(下p121)

■面白いところは、吉田 昌郎氏が45歳のとき、
 東京電力福島第二原子力発電所2号機の
 蒸気タービン定期検査延長の申請を出し忘れる
 という大事件を起こしていることでしょう。

 吉田 昌郎氏は懲罰委員会で、
 「けん責」という社内処分を
 受けているのです。

 しかし、その後47歳で、本店に

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