『リオ・デ・ジャネイロ国立図書館蔵 日葡辞書』(八木書店) – 著者: – 白井 純による自著解説

書評総合

『リオ・デ・ジャネイロ国立図書館蔵 日葡辞書』(八木書店)
400年前の戦国時代の日本語を知る最重要資料『日葡辞書』。2018年、中南米大陸ブラジルで初めて発見された日本のキリシタン版辞書を、高精細・原寸カラー版で初公開。現地ブラジルでの調査に基づく詳細な解説とともにお届けします。
希少なキリシタン版の辞書
キリシタン版は、16世紀後半から17世紀初頭にかけて日本で宣教活動を行ったイエズス会がヨーロッパから持ち込んだ金属活字印刷機によって出版した現存30余点の文献である。『日葡辞書』(1603-04年長崎刊)はイエズス会の日本語学習の成果を象徴する辞書で、32,000語に及ぶ日本語見出し語にポルトガル語で注釈を付し、当時の日本語や日本文化だけでなく、ポルトガル語の資料としても特筆すべき価値をもつ。日本でのキリシタン弾圧によりキリシタン版の殆どは滅び、現存する本には稀覯書が少なくないが、オックスフォード大学ボードレー図書館、パリ国立図書館、エボラ公共図書館に次ぐ現存4冊目(写真版だけが残る上智大学キリシタン文庫蔵のマニラ本を含めれば5冊目)として、この度、在リオデジャネイロのブラジル国立図書館(Biblioteca Nacional do Brasil)所蔵のリオ本が、中南米で発見された初めてのキリシタン版として新たに加わった。
思いがけない発見
リオ本は2018年9月に、白井とサンパウロ大学のエリザ博士の合同調査中に発見された。白井は当時、サンパウロ大学大学院での講義のためサンパウロに滞在中で、エリザ博士に誘われて図書館の調査に勤しんでおり、サンパウロ市立図書館にキリシタン

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