ポイズンドーター・ホーリーマザー 湊かなえ

小説の書評と感想
毒毒短編集。マイディアレスト(『蚤取り』改題)改題前の『蚤取り』のほうがシンプルで良いタイトルだと思うなあ。よくできた掌編ホラー。くるぞくるぞくるぞ……キター!!というお約束の流れの様式美。ベストフレンド驚きのあるラスト。2回目、答えあわせしながら再読するの楽しかった。そういうことね〜せつなくも美しい。罪深き女自意識と他人からの評価って一致しない。「昔はワルだった」「若い頃はモテていた」過去や思い出は反芻していくうちにどんどん大きくなっていく。「そんな人いたっけ?」程度の人生だとは思いたくないもんね。優しい人優しそうな人が陰日向なく優しいか善人か。イイヒトそうな人あんな一面が?!なんて。聖人でもないただの人間に、完璧求める方がどうかしてる。それはそうと、ずーっと溜め込んで急に大爆発するのは優しいとか優しくないとかとは別。それにつけても高級肉バーベキューの食べたさよ。ポイズンドーター抑圧的に育てられた「娘」が反旗をひるがえす。ホーリーマザー第三者が「母親」を弁護する。ポイズンドーター・ホーリーマザーこの2作の連作短編は毒親の線引きをどこにひくか、というお話ではない。弓香は「いい娘」であることから脱却する。過去と決別しそれまで自分とも決別する覚悟。母親やある一定の人間から「毒娘」と見做されることも理解した上で、戦いのリングに上がった。その戦闘スタイルは不恰好で拙いものだったかもしれないけれど、それまでファイティングポーズもとったことがない格闘初心者なのだから、下手くそでも仕方ないと思う。弓香の母親は「聖母」なのか、「毒親」なのか。たぶん、本人はどちらだとも思っていなかったと思う。必

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