『モノのはじまりを知る事典』(吉川弘文館) – 著者: 木村 茂光,安田 常雄,白川部 達夫,宮瀧 交二 – 木村 茂光による自著解説

書評総合

『モノのはじまりを知る事典』(吉川弘文館) 著者:木村 茂光,安田 常雄,白川部 達夫,宮瀧 交二
「貨幣」がなくなる? -「モノ」のはじまりと変化を考える-
IT関連技術の進展によって私たちの生活環境は急激に変化している。私たち六・七〇代はその変化に追いつくのに汲々としているといっても過言ではない。二年半ほど前、その変化を実体験することがあったので、個人的な体験で恐縮だがその紹介から始めたい。二〇一七年の夏の終わりに、上海・復旦(ふくたん)大学の日本中世史研究者銭静怡(センセイイ)さんを頼って、夫婦で上海・杭州・寧波の見学旅行にでかけた。彼女に経済的な負担をかけてはいけないと思い、大学内の銀行でそれなりの額を「元」に換金した。夕方、彼女夫妻とともに中華料理店に夕食にでかけた。この時は「せっかく日本から来たのだから」という言葉に甘えて、なんの疑問もなく彼女たちに支払ってもらった。翌日、上海市内観光にでかけて、見学後昼食を摂ることになったが、事件はここから起きた。「昼食代は私たちが払います」といってレジで支払おうとしたが、現金(「元」)では支払えないというのである。クレジットカードも出したが日本発行のカードは使えず、結局、ここでも彼女たちに払ってもらった。では、彼女たちはどのようにして支払ったのか。それは、いま日本でも大「奨励」中のスマホアプリを利用した決済であった。次の日に入った料理店はもっとすごくて、注文もメニューにあるQRコードをスマホアプリで読み込んで注文しなければならず、当然支払いもスマホアプリでなければならなかった。このような状況は飲食店だけではなく、タクシーも鉄道

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